光を背負う、僕ら。―第1楽章―

一歩一歩歩く際、伸一があたしの姿に視線を向けているのに気付いた。



見なくても、気配でなんとなくわかる。




どうして、あたしを見るの?



突然教室に入ってきたあたしは、邪魔者?



真奈といる時に来たあたしは、邪魔者なのかな…。




複雑な気持ちを抱えたまま、机に歩み寄る。



それとほぼ同時くらいに、さっきまで黙っていた人達が、少しためらいつつも口を開いた。




「ほら伸一。早く言っちまえって。」




一人の男子が、伸一を茶化すように言った。



聞こうとしていなくても、狭い教室では自然と会話が聞こえてしまう。



極力聞き耳を立てないようにしている間に、会話はどんどん続いていく。




「えっ、今?」




茶化す男子に、困ったような声を出す伸一。



また、チラチラとあたしに視線を向けていた。




だから、なんであたしを見るの。




そう思いながら机の横にかかっているプールバッグに手をかけた時、ふっと頭の中に浮かんだことがあった。