光を背負う、僕ら。―第1楽章―

男女別々に集まっていて、二つの集団は向き合うような態勢だ。



そしてそんな集団と集団の間である中心部分に、男女が一人ずついる。



その男子の方はさっき声を発した男子で、その男子の正体は……伸一だった。



…なんとなく。


なんとなくだけど伸一の姿を見た時から、もう一人の人物が誰なのかは予想出来た。



だけど“伸一の隣りにいる子があの子ではありませんように”というほんの少しの期待を込めて、伸一と同じ場所にいる女子を見てみる。





パリンッ――





その瞬間、あたしの中で何かが音を立てる。



きっと、心が割れた音…。




「佐奈、どうしたの?」




伸一のすぐそばにいる彼女は、あたしの登場に心底驚いているようだ。



急いで作ったようなぎこちない笑顔が、それを物語っている。




『どうしたの?』




その言葉、そっくりそのままあたしが言いたかった。




“どうして、真奈と伸一が一緒にいるの?”




そう聞いてしまいたかったけど、返ってくる答えが決まってるから聞けない。



真奈と伸一が一緒にいるのは当たり前のこと。



だって、二人は付き合っているんだもん。