光を背負う、僕ら。―第1楽章―

ガヤガヤとクラスメート達が自由きままに喋っている休み時間。



伸一は達也と楽しそうに喋っている。



あたしは席を立とうか立たないか、心の中で葛藤していた。



伸一が傍にいることが辛いのならば、この場から立ち去ればいい話。



だけどこの休み時間、あたしが席を立つ前に伸一がここに来てしまい、席を立つタイミングを見事逃してしまった末、今に至るのである。



休み時間が残りわずかとなった今、席を立つのはなんだか気まずい。



…となれば、このままここにいるしかないというわけだ。




…ふぅ。



心の中でため息を一つつき、机の引き出しの中に手を突っ込んだ。



手探りで、目当ての物を探す。



すると、すぐに目当ての物に手が触れた。




あったあった。



見つけた目当ての物を掴み、引き出しの中から机の上へ取り出す。



現われたのは、教科書2、3冊分の厚さの本。



毎朝10分間だけ行われる読書タイムという、本を読む時間として設けられた時間にあたしが読んでいる本だ。



残りの休み時間をどう過ごすか考えた末、思い付いたのがこれだった。