光を背負う、僕ら。―第1楽章―

嬉しさと、喜び。


幸せと、笑顔。


悲しみと、悔しさ。


辛さと、涙。



すべて、さようなら。



伸一と関わって感じた感情は、みんなさようなら。



伸一を想う気持ちも、バイバイ。




きっとこれは、けじめをつけるチャンスなのかもしれない。



もう関わることがないのなら、いっそこの恋を終わりにしてしまえばいいんだ。



あたしは胸に抱えた伸一に対するすべての感情を捨てるつもりで、自分の席に着いた。



まさか決心したはずの思いが、簡単に崩れさるとは知らずに……。






――次の日。



あたしはとてつもなく複雑な気持ちで自分の席に座っていた。



だって……。


だって伸一が、すぐ近くにいるんだもん。



あたしはどうしていいものか分からずに、ただ俯いて席に着いていた。



どうして伸一がすぐ近くにいるのかというと、すべては達也に原因がある。



達也と伸一は仲が良いから、伸一は達也のもとに来ているのだ。



すっかり二人の仲を忘れていたあたしには、とてつもなく辛い状況だった。



昨日伸一への恋を諦めようと決めたのに、これでは諦めにくい状況だった。