光を背負う、僕ら。―第1楽章―

どれくらいの時間が経ったのだろう。



四人で過ごす最後の時間は、とても長く感じられた。



どんなに時間が経ったように思えても、先生はまだ女子の席を黒板に書いている。



あたしにはこの時間が、ただ苦痛に変わっていった。




早く、席替えが終わってしまえばいいのに…。




何度かそう願った時だった。




「はい、みなさん。黒板を見て自分の席を確認して下さいね。」




あたしはとっくに自分の席は確認しているはずなのに、また黒板を見た。



きっと心のどこかで、さっきの見た席は間違いであってほしいと願っていたのだろう。



でもそうやって黒板を見たことで、余計に自分の傷口を広げてしまうなんて、あたしは思いもしていなかったのだ。




あたしは黒板を見た瞬間、絶句した。



席が間違いでなかったことは当然の結果。



だけど絶句したのは、そのためではない。



伸一の隣りの席が、真奈だったからだ……。




頭を金槌で殴られたみたいな衝撃だった。



頭に響く、衝撃の痛み。



あぁ…どうして。


神様はどうしてこんなにも残酷で、意地悪なのだろう。