光を背負う、僕ら。―第1楽章―

未だに状況を飲み込めずにいたけど、とりあえず自分の前に差し出された紙に目を通す。



書かれていたことは、こうだった。




佐藤伸一 → 真藤達也

 ↑      ↓

麻木佐奈 ← 木下真奈




紙に書かれていたのは班のメンバーの名前と矢印。



とりあえず書かれている物については理解出来たけど、名前が矢印で繋がれている意味はどうしても理解出来ない。




「分かるか?」




伸一君にそう聞かれるが、やっぱり理解出来ない。



すると伸一君がタイミングを見計らって、説明を始めた。




「この図はな、さっき確認した共通点と関係あるんだ。」




そう言う伸一君の指先は、紙の図を指している。




「何回も言うけど、最初に共通点があったのは俺と達也だっただろ?」




伸一君の人差し指が、図の伸一君の名前から達也君の名前へと移動した。




「次は、達也と真奈。」




また伸一君の人差し指が移動する。


達也君の名前から、真奈ちゃんの名前へと。




「その次は、真奈と佐奈。」




伸一君の人差し指が、真奈ちゃんの名前からあたしの名前へと移動する。