光を背負う、僕ら。―第1楽章―

思っていた以上に顔がほころびる。



何度だって好きな人との共通点を口にすることは嬉しくて、少し照れくさい。



だけど心は温かくて、優しい気持ちでいっぱいになっていた。




「ところで、何が本当の“運命”なの?一つずつ共通点を振り返ってみたけど…。」




ずっとさっきから引っ掛かったいたことを、意を決して聞いてみる。



すると伸一君の口元がニッと上がった。




「ちゃんと意味はあるんだぜ?」




伸一君はそう言いながら、机の引き出しからノートを取り出した。



「算数」と書かれたノート。



その字はやはり小学生らしく、好きな人には失礼だけど、お世辞にも綺麗な字とは言えない。



だけど今からそのノートで何をするのだろうと考えていると、その考えはあっという間に吹き飛んでいった。



あたしと達也君が伸一君の姿を見守るように見ると、伸一君はノートをおもむろに開く。



そしてまだ何も書かれていない、真っ白な部分を見つけたかと思うと、あろうことかそのページを手で千切り始めた。