光を背負う、僕ら。―第1楽章―

「一人は俺」というのはもちろん達也君自身のこと。



達也君が真奈ちゃんの机を指差したのは、達也君と共通点があったのは真奈ちゃんということだったのだ。



ヒントというより、ほぼ答えだったんだけどね。



でも達也君は、あたしが早く答えを言えるようにと教えてくれたのだろう。



些細な手助けをしてくれる優しさは、どこかしら伸一君に似ている。



伸一君といい、達也君といい、この班の男子は気が利くいい人ばかりだ。



真奈ちゃんも気立てが良く、男子二人に似た雰囲気がある。



そんなメンバーがそろった班にいるあたしって、ついてるのかも…。




「佐奈、わかった?」



「あっ!えっと…。」




違うことを考えていたあたしは、伸一君の問い掛けに必要以上に驚いてしまった。




そうだった。
今、また質問をされている時だったんだっけ。




伸一君に問われた質問を思い出して、さらにその質問の答えを考え出す。



そして数秒後、あたしの口が開く。




「あっ、あたしと真奈ちゃんだ。」



「そうそう。最後は誰と誰だったかわかるよな?ついさっき見つけたばっかだし。」



「うん、わかるよ。あたしと伸一君だよね?」



「おぅ、その通り。」