光を背負う、僕ら。―第1楽章―

そして探し出した記憶のファイルを頭に浮かべながら、口を開いた。




「…えっと。最初は…伸一君と達也君だった…よね?」



「そうそう、正解。その次は?」



「その次?えーっと…。」




あたしはまた記憶を辿り出す。



すると、達也君が小声で何かを言い出した。



その言葉に、何気に耳を傾けてみる。




「一人は俺だよ。もう一人は…。」




達也君は小声でそう言いながら、伸一君に気付かれないように真奈ちゃんの机を指差す。



…とその時だった。



頭の中に、伸一から出された質問の答えがひらめいた。




「達也君と、真奈ちゃんだ。」




答えがひらめいた瞬間、自然に口がそう答えていた。




「おぅ、その通りだな。」




伸一君は、達也君が小声で喋ったことに気付いていないらしい。



あたしは伸一君の隙を見て、達也君に「ありがとう」と伝えた。



達也君も伸一君に気付かれないように、表情で「どういたしまして」と返した。




実はさっき達也君が言ったあの言葉は、ヒントだったのだ。