光を背負う、僕ら。―第1楽章―

あたしは共通点を見つける前からウキウキした気持ちになり、嬉しい気持ちであたしと伸一君の名前の共通点を探し始めた。




えーっと、伸一君は佐藤伸一で、あたしは麻木佐奈だから…。




「あっ、“佐”って字が一緒だ!」




共通点を見つけてそう言った。



きっと、今までの共通点を見つけた時よりも、比べ物にならないほど明るい声でそう言っていただろう。



心には、嬉しさが満ち溢れていた。




「おっ、正解!佐奈すげーじゃん!ちゃんと共通点全部見つけられるんだからさ。さっきまで見つけられなかったのが不思議だな。」




伸一君は驚いた様子だけど、笑顔を向けてくれた。




きっとね、伸一君のおかげで見つけることができたんだよ?



ゆっくりと一つずつ説明してくれたから。



だからあたしは、見つけられたんだよ…。




口には出来ない伸一君へ感謝の気持ちに浸っていると、また伸一君が口を開いた。




「でも実は、本当の“運命”の意味はここからなんだぜ?」



「………?」



「まず最初に名前に共通点があったのは、誰と誰だった?」



「えっと…。」




頭をひねり、ほんの数分前の記憶を辿る。