「冴子の孫は、彼女か?」
ルカはハッとした。
冴子というのはおばあちゃんの名前。
それに、ルカが模倣しようと
している人格も
偶然おばあちゃんのものだ。
新参者は、
つかつかとこちらへ
入ってくると、
ルカの手を掴んで
走り出す。
ルカも、なんだか分からないままに
走り出す。
「逃げられると思うか?」
彼が言うのが聞こえた。
けれど、ルカは廊下にいた。
大理石張りのような床
そのあちこちに、
いろいろな生き物の
体をかたどった骨が、
琥珀の中にとじ込められているみたいに
埋まっている。
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