「REAL」―あるアイドルの告白―

マンションまで送ってきてくれたマネージャーの車が走り去り、マンションの中にあたしが入ろうとした、その一瞬の隙をついて、

近づいてきた、ストーカー

ナイフをブルブルと小刻みに震える手で持って、あたしに、

「な…なんで、僕からの手紙を、入れないようにしたんだ…」

そう、告げた。