山賊眼鏡餅。

合コンの会場は、ジェイポップカフェというJ-POPが流れる飲み屋だった。

通されたのは、半個室になったソファ席だ。



「とりあえずビールで良いかな?」

と言うオード卵を無視して、私はカルアミルクを注文した。


目黒さんは赤紫蘇サワーで、平田はソルティドッグだった。


乾杯の前に自己紹介が始まった。




「僕は鶴見ミツル!」

青白い顔をした男が言った。



深緑色のポロシャツに、ベージュのチノパン。

靴はモカシンで、靴下の色は白だ。

顔立ち自体は悪くないが、表情に力がない。

頬はこけ、髪も髭も中途半端に伸びている。



「僕の趣味はインターネットとマラカス!……ヒヒヒ」

自分で言って、自分で受けている。

しかも、あまり面白くない。



「あはは。面白いです。やだ。うふふふ」

目黒さんには受けている。