「このオカマ!」


「オカマじゃありませんよう。眼鏡男子です!」


「このっ、腐れ大学生!」

「く、くされ!?」


「ごめん、言いすぎたわ」


「わかれば良いんです」


「あ……」


「ミチコさん、どうかしたんですか?」


「ミチコ?」

ハジメが言う。



「二面性……」


「なんですか」


「平田は眼鏡男子でもあり、オカマ男子でもある……」


「普通の男ですってば!」

「そう……そうよ。わかった!」


「ミチコ、何がわかったんだ?」


「吉川ヨシオの居場所がわかったの!」


「本当ですか!?」


「そうよ!吉川ヨシオはただの大学生じゃなかった!わかったわ!……ハジメ、平田!行こう!」


私は走りだした。