「私、そろそろ帰らないと」


「なんで」


「今日もハム研の飲みなの」


「淋しいな」


「またデートしようよ。そうだ、映画とか観に行く?」


「うーん、とりあえずまた山にしようよ」


「なんで?」


「ふたりっきりになりたいから★」


「うーん。ま、いっか」


「じゃ、また山で」


「っていうか、メアド教えてよ。私、まだ知らなかった」


「ああ、ごめんごめん。赤外線で送るな」


「はーい」



赤外線で連絡先を交換しあって、私は山を降りた。