山賊眼鏡餅。

「私、山賊の彼氏さんに会ってみたいです」

目黒さんが言った。


「ごめん。彼、あんまり山から降りたがらないの」


「そうだ!私たちのチームに加えましょうよ!」


「チームって?」


「リスハム連続殺人事件捜査班ですよ」


「死んでないんじゃない?」


「わかりませんよ。そろそろ死人がでるかもしれません」


「そんなっ。物騒な!」


「吉川ヨシオ先輩とか、ずいぶん長く入院してるらしいじゃないですか。そろそろ死ぬんじゃないですか」

「そんなわけないでしょ」

「そうですよ!目黒さんってば」


平田が言う。


「てへへ☆」

目黒さんはあわてて愛想笑いをした。


「まあ、山賊をチームに入れるっていうのは僕も賛成ですね」


「だから、なんなの?そのチームっていうのは」


「ミチコさん、やだなぁ。事件を捜査するチームですよ。僕と目黒さんとミチコさんと山賊の4人の」


「いつの間に結成されたのよ!」


「昨日です」

目黒さんが言った。


「沼袋部長とかは入ってないの?」


「沼袋部長は軽井沢の別荘に行ったみたいなので、チームには入れないのです」

「あの怪我で!?」


「涼しいから、別荘でゆっくりするくらい平気なんじゃないですか」


「さすがだね」


「僕も別荘持ってるんですよ!軽井沢に!軽井沢!」

平田が言う。


「へえ、素敵」

目黒さんは恍惚の笑みを浮かべて言った。