山賊眼鏡餅。

私はただ見ていることしかできなかった。

げほっと音がして、平田はすぐに口から水を吐き出した。


「生き返った!」

沼袋部長が言った。


「ほげー」

平田の意識も戻ったようだ。



「よ、良かったです」

ミミが言う。


「ミミさん、人工呼吸できるんだね!すごい」

真帆が言う。


「車の教習所で習ったたばかりだったんです。そ、それに、肺活量には自信ありますから……」

真っ赤な顔をして橋本ミミは言う。




隣で目黒さんがすごい表情をしている。



唇を噛み締め、ぷるぷると震えている。



「どうしたの?目黒さん」


「こ……この淫売」

目黒さんが低い声でつぶやくように言った。


「目黒さん!?」


「あっ、な、なんでもないです」

いつもの目黒さんだ。



さっきのは、聞き間違えだったのだと思うことにした。




「そうだ、確かケーキがありましたね!」

目黒さんが言う。



「せっかく用意したし、いただこう」

沼袋部長が言う。



「平田君、具合大丈夫?」

真帆が言うと、平田は首を横に振った。


「では、予定通りリビングに移動して、ケーキを食べようじゃないか」

沼袋部長は意外に甘党だ。




私たちは、服を着てリビングに移動した。