山賊眼鏡餅。

「僕が判定するとしよう」

沼袋部長が言う。


「ゆ、優勝した方には平田君が2千円下さるそうですよ」

橋本ミミが言う。



何だかわからないままに、突然素潜り競争が始まった。



「レディースアンドジェントルメン!それでは、よーーーい、スタート!!」

沼袋部長の掛け声で私たちは一斉に潜った。


あまり潜るのは得意でない私は、30秒もすると息苦しくなって、水面に上がってしまった。

すでに、真帆が顔を出していたので安心した。

「無理だよね」

真帆が言う。



少しして、目黒さんが顔を出した。

顔を真っ赤にして鼻の穴を膨らませて必死の表情だ。

「ぼぅあー!!ばふっばふっ」

謎のおたけびをあげている。



こういうのが、目黒さんのいけないところだ。



もう少し女の子らしくすることを心がけたら良いのに、と、いつも思う。

言葉遣いも丁寧だし、普段も決して下品ではないが、たまに女を捨てている。