山賊眼鏡餅。

最高の誕生日になった。

スパークリングワインのようなものを飲みながらプールに浸かり、良い気分だ。

ふと、ハジメのことを考えた。



ハジメも先週誕生日だったのだ。


ハジメの誕生日はどうだったのだろう。




電気も通っていない質素な小屋で、お母さんと過ごしたのだろうか。



はじめがお母さんから貰ったハムスターは私が奪い返してしまった。

ハジメはどんな気分だったのだろう。

私がハムスターを取り返しに行った時、ハジメは、私が来たことをとても喜んでくれた。

それなのに、私はハジメを木の枝で叩こうとしてしまった。

きっと、そんな私を見て、ハジメは悲しく思っただろう。



「ミチコっ!」

急に名前を呼ばれてびっくりした。

真帆だ。


「誰が一番長く潜れるか競争しよう!」


「う、うん!」