山賊眼鏡餅。

山には二度と登らない。

ウルフのことも諦める。

いろいろ考えて、決めた。

また山に行ってハジメに会っても、同じことの繰り返しだ。




ハジメは悪事をやめないし、私はそれを受け入れられない。




ハムスターを虫籠に押し込みながら、私は考えていた。


「おはよう、アネキ」

眠そうに目をこすりながら、弟が言った。


「橘は相変わらず昼夜逆転生活だね」


「俺の朝は夕方だよ」


「日も仕事?」


「うん」


「そういえばさ、小動物連続窃盗事件の犯人、わかったよ」


「まじで!?」


「誰でしょう?」


「サークルの平田?」


「そんなわけないでしょ」


「まさか、やっぱりアネキの彼氏が犯人だったの!?」


「正解は彼氏のお母さん」


「マジで!?」


「マジだよぉ……困るよね。こういうの」


「やばくね!?」


「どう接したら良いのかわからないよ」


「別れんの?」


「わかんない……」