山賊眼鏡餅。

「それは違うわ!」

突然小屋の奥からハジメのお母さんが出てきた。



ずっと話を聞かれていたのかもしれない。




「すでにドアがこじ開けられていたのよ!だから私は空き巣はしていないわ」


「そうなんですか」


「そうよ。私はなまずと白米を拝借してきただけよ」


「でも、それだって悪いことなんじゃないですか?」


「ミチコちゃん。お願い。解って。私たちはそうしないと生きていけないのよ」


「でも……」


「ミチコ、解ってくれよ」

二人に詰め寄られて、私はパニックになってしまった。


「わからないよ!」


ハジメの肩からハムスターを取り返して、思いっきり木の枝をハジメにむかって振り上げた。



ハジメは素早い動作で枝を避けた。



「ハジメの馬鹿!」


そう言って、私は山を駈け降りた。