山賊眼鏡餅。

ハムスターを盗まれたという連絡がきたのは、0時を回った頃だった。


私は深夜番組を見ながら、足の爪の手入れをしていた。


平田からの着信があり、電話を取ると、最初、荒い息遣いだけが聞こえた。


「変態の方ですか?」

私が尋ねると、平田は電話の向こうで、おいおいと泣きだした。


「ちょっと、平田、大丈夫?」


『ぅぇ……ぅうぅぅぇえーん』


「何?どうしたの?」


『ハムちゃんが……僕達のハムちゃんが……』


「ハムスターがどうかしたの?」


『盗まれたぁあぁぁぅゎぁーん』