山賊眼鏡餅。

「かわいいですなあ。げへへ」

平田がつぶやいた。



「ミミ君も辛かったろう……」

遠い目をして沼袋部長が言った。


「で、部長」

目黒さんが言った。


「なんだね」


「どうやってウルフさんを探すつもりなんですか」


「どうやるんだろうね」


「何か案は無いんですか?」


「逆に尋ねたいが、何か良い案はあるかな?」


「ないですよ」


「そうか」


「まさか、何も考え無しで、ウルフさん探しを約束したんですか」


「まあ、その場の勢いだな」

女の子の笑顔を見るためならば、嘘やハッタリを言うのもいとわないのが、沼袋部長だ。


風呂敷でハムスターの籠を包みながら、平田が言った。

「実家に電話してみたらどうですか?」



ナイスアイデアだった。

「電話番号、わかるかね?」

沼袋部長が言う。


「私、調べてみます!」

眼鏡を光らせて目黒さんが言った。