山賊眼鏡餅。

「はーい!」

平田が手を上げて言った。


「なんだ?」


「それって、ウルフ中川が犯人で、逮捕されるのを恐れて逃亡したって可能性が高くないですか!?」


「う、ウルフは夜道で人を襲ったりはしません!」

ミミが言った。


「ミミ君、待ちたまえ」


「なんですか?沼袋さん」


「なぜ、ウルフ君が失踪したことを僕達に教えにきてくれたのかな」


「沼袋さんが、い、いろいろ調べていたから、参考になるかと思って……」


「ミミ君」


「は、はい」


「疑う気持ちが少しあるだろう」


「そ、そんな」


「少しはあるんだろう」


「ま、全く無いって言ったら嘘になります……」


「ミミ君、正直に言ってくれてありがとう。君の勇気に感謝するよ」


「は、はい」

橋本ミミは顔を真っ赤にして上目遣いで沼袋部長を見つめた。



目黒さんは、そんなミミを見て、「フン」と鼻で笑った。

真面目そうに見えて、たまに感じがすごく悪いのが目黒さんだ。



「ミミ君、僕達ハム研は、全力でウルフ君を探すよ!」


「あ、ありがとうございます」


「じゃあ、また連絡するよ。今日はありがとう」


「は、はい」


ミミは、ぺこんと可愛らしくお辞儀をして、部室を出て行った。