(仮)BLANK DAYS〜バスケット行脚〜




「ごめん、僕塾だからそろそろ帰るね」

「おー」

「いやん、もう帰ってまうの?1日くらいサボったらええやん」

「サボってまでここにいるメリットってなに?」




「ん〜?トリートメント??が、なんて??」

「はぁ〜。じゃあ僕帰るよ、ほなな」

「おー」

「ほなまた明日なぁ〜」









中3の夏。

部活も引退し、先生も親もみんなが口を揃えて言う。



「今度は受験だな」


ってさ。




かといって、今までずっと部活に専念してきたんだ。


急に切り替えられるわけもない。

ただただ、ぼんやり1日が過ぎていくだけだった。