「大翔たちが待ってるから行こうか」
俺の言葉に結子は頷いて、机に置いてあった荷物を持った。
なんか言えてすっきりした気がする。
なんでだろう……。
振られたらもっと辛いと思ってた。
ましてや振られるとわかってた分、気分が重たくなると思ってたのに…。
辛いどころか気持ちを伝えられたことが嬉しい。
廊下を歩きながら俺と大翔との出会いの話をした。
同じ小学校でクラスも一緒だったけど話したことがなかった俺と大翔。
ある日2人して忘れ物して先生に呼び出されたのがキッカケだって言ったら結子は大笑いするんだ。
“先輩たちらしい”って。
楽しい時間てあっという間だ。
もう玄関に着いちゃったよ。
「おかえり~」
しゃがんでた大翔が言いながら立ち上がった。
下を向いていた郁奈も大翔の声に顔を上げる。
「わりぃな、待たせてばっかで。郁奈もごめんな」
俺の言葉に郁奈は首を左右に振った。
「結子ごめん。やっぱ今日買い物行けない。また今度にしよう?」
「いいけど…どっか具合でも悪いの?」


