初めて話す奴に何言ってんだ、俺。
余計なお世話だよな。
「アイツには絶対に言わない。向こうで頑張ってんのに、俺が寂しさに負けてるわけにはいかねぇんだよ。そういう永峰は好きな人いねぇの?」
「どうだろ。片思いで失恋?人には偉そうに言えるけど、俺が一番臆病なんだよな…」
蜜川と話しながら結子に言ったことを思い出した。
結局前に進めてないのは俺だけなんだ。
「なんかよくわかんねぇけどさ、ちゃんと伝えた方がいいんじゃねぇの?気持ちが通じる通じないの問題じゃなくて、言えないままだときっとずっと後悔するぜ?」
こいつすげぇ。
なんか、俺の言ってることより全然説得力あるし。
やべぇ、好きになるかも。
「レーくんこんなこと言ってるけど、雪華ちゃんに告白するまでに結構時間掛かったからね」
「お前は余計なこと言ってんじゃねぇ!」
さっきよりも人の減った廊下に、蜜川の声が響いた。
2人の会話が可笑しくて、なんとなく俺は笑ってる。


