お預け中?

視界の左端にマネージャーの姿が入ったかと思うと、握っていたマイクを奪い俺の姿がカメラに映らないように覆い

「出るよ」

と一言だけ言って俺をイスから立たせた。

記者たちの言葉とフラッシュの光を背に受けながら部屋を出た。

そのまま静かな廊下を歩きホテル裏口に停めてある車に乗った。

車のシートに身を沈めると大きく息を吐いた。



「どういう事?」

マネージャーがルームミラー越しに視線を送る。

「分からない」

弱々しく首を横に振った。