「勝手に言ってれば? 行こ、相沢」 は…? 勝手に腕を取られ、引っ張られていく。 「ちょっと! 待ちなさいよッ」 そんな榛葉の声も無視して、女はずんずんと進んでいく。 そして、いきなりとまったと思ったら、屋上だった―…。 「…ごめんね、いきなり…ッ」 そう言って、女は笑った。 意外と可愛いのかもしれない。 「あたし、同じクラスの守島由実夏{モリシマユミカ}って言うんだけど…。 わかるかな?」 守島…由実夏? …わかんねえ。 つか、クラスの大半は名前知らないし…汗。