彼方が、無言で鍵を受け取る。 「よろしくね♥」 お母さんは、そう言い残して部屋を去った。 この鍵は、隣のマンションの、最上階の部屋の鍵だ。 隣のマンションは、お母さんがデザインしたマンションで、このマンションと同様、お母さんが大家をしている。 つまり、第2の住居?? みたいな感じ。 鍵を渡されたということは、当然ながらそこに行けということだ。