「ここにしよっか」 糸田が言って、みんなが腰を下ろした。 のんびりと、取り留めない話をする。 見上げれば、空は青くて、雲はのんびりと流れて行く。 まわりには、みんながいて―…奈々がいる。 お弁当を広げて、 みんなのお弁当に入っていた、 俺は苦手なピーマンを、奈々はトマトを食べさせられて、 笑って、笑って―…。 こんな一時が愛しい。 永遠に続けばと思う。 人との関わりは、面倒臭くって、嫌いだった。 けど、ここは凄く居心地がいいんだ。 誰にも譲れない、俺の場所なんだ―…。