強く強く、今までのキョリを埋めあうように抱きしめあった。 あの後、ゆっくり離れ、 向き直って彼方が口を開いた。 「ケジメをつけに行こう」 由実夏と利翔のことだ、とわかった。 考えると少し心が重くなる。 でも、ちゃんとケジメをつけなきゃ。