聞き覚えのある、その高めな声。 「僕、リクです。 今ね、心美ちゃんのマンションの前にいるんだ。 心美ちゃんがなかなか出てくれないから心配で…良かった…」 ・・・・・・え? 「リク………?どうしてここに… と、取り敢えず入って?」 ドク、ドク、ドク。 一気に心臓の音が大きくなる。 突然の出来事に私は 何が起きてるのか分からなくて。