「…美」 「心美……!」 肩に伝わる振動。 微かに聞える声。 「ンッ…」 私、寝てたんだ… 重いまぶたを上げ、目を開ける。 すると、 眩しい光に思わず目を細めた。 「いつまで寝てるんだよ…」 「ごめっ…今何時…」 「もう夕方だよ。」 窓からは眩しい夕日が 部屋に差し込んでいて。 その後、 会話もなく沈黙が続く。 「なぁ、心美?今日さ、ここに来てからずっと考えていたんだけど そろそろ落ち着いてきたし式…あげないか?」 突然の言葉だった。