「………リク」
彼が正門に入って行った所で
心美ちゃんに名前を呼ばれる。
と同時に
温かい彼女の手が僕の頬に触れ
そっと涙をすくってくれる───
「ご飯…何食べたい?」
「………え?」
「お腹、空いたでしょ?
何食べたい?私、作るよ。」
心美ちゃんの優しさが見に沁みて
心が温かくなるよ・・・
「…心美ちゃんの手作りハンバーグがいいな。」
「うん。じゃあ、ハンバーグにしようか。
行こう?」
そう言って
彼女は僕の腕をしっかりと掴んだ
それから、
車が行き交う道路沿いを
同じ歩幅でゆっくりと歩き出した


