また恋をした、その時に。




彼は何か込み上げてくるものを
グッと堪えている様子だった。
 喉が鳴る音も聞こえる。


そっと僕から離れ

「…じゃあ、俺…戻るわ、
ありがとな…リク」

そう言いながら肩をポンと軽く叩いた。

次に心美ちゃんを見つめ。


その温かくて優しい眼差しは
 「大丈夫、1人じゃないから」
と言っているようだった。

───そして背を向けた小日向君





泣いちゃいけないって
分かっているんだけど

どうしても涙が溢れてきて。

学校に戻っていくその後ろ姿を
2人で見つめていた───…