リク、会いたい─── 今すぐに。 温もりを感じたいよ。 そう祈りながら正門を出る。 正面には大きな道路。 絶え間なく車が行き来していて。 右を向いても男の子の姿はなく 左を向いたその瞬間、 見覚えのある後姿が 目に入ってきたんだ───……… 「リク!!!」 ───溶けて、消えゆく恋 そう思うだけで胸が傷むけど。 『温かさ』と『愛しさ』が溢れている。