信じられない

  信じられない……!!!

  こんなの嘘………


って自分に言い聞かせているのに
───涙が止まらない。


リクの話は
嘘じゃない、本当だって
気づいたから。


タン、タン、タン─────…



走っていた私の足は次第に
歩く形になって────…

足が止まり、最後には
渡り廊下にうずくまる。


後ろから誰かの足音が
聞こえていたけど
もう立っていられなかった。






  「遠藤さん………」