また恋をした、その時に。




「リク、おせーよ。はい。」

と彼から手渡されたのは
冷たいお茶のペットボトル。

熱を持っていた手の熱さがスーっとひいていった。




「あ、ありがと………」



「話ってなんだよ、ほら、中に入るぞ。」

小日向君はそう言うと
スタスタと体育館の中へと進んでいく。

僕は急いで靴を脱ぎ
その後を追いかけた。




中は、日差しがない分
外より蒸し暑くて。

僕と小日向君は体育館の隅の方に腰を下ろした。


暑さに加え、緊張もあって
喉がカラカラ。


手に持っていたペットボトルの
お茶をイッキに飲む。


「あッつーーー、で?」