地元の駅で降り、
改札を通り過ぎる。
人の流れに乗って少し歩いた後、
僕達の足は自然と止まっていた。
僕と心美ちゃんの家は逆方向で。
出口が別だから、ここでお別れ。
でもね、
少しでも…1秒でも長く
一緒にいたいから。
「心美ちゃん、送って行くよ」
彼女の手首をぎゅっと握って
当たり前のように、そう言ってたんだ。
「………うん。」
────ねぇ、心美ちゃんそんな不安そうな顔しないで?
・・・・・笑って?
本当の事が言えなくなるから。
僕達の間に流れる
どうしようもなく切ない雰囲気が
また、恋を溶かしていって。


