「……あ。
球技大会の次のイベント、
文化祭だなぁって。」
「ああ、そっか………文化祭…」
───彼女の言葉に
僕の胸がドキンと跳ねる。
「前だったらさ。
正直、イベント事とか面倒って
思ってたんだけど今は楽しみかも…
リクがいるからかなぁ…」
この時。
僕は初めて自分が間違っている事に気づいたんだ。
こうやって心美ちゃんは
どんどん期待していってる。
だけど
それには答えられない。
───期限は夏まで。
夏に月に帰ったら、
きっともうココには戻れないと
そんな予感が頭をよぎる。
心美ちゃんは人間で
僕はウサギだから。
『恋』をしてはいけなかった。
こんな煌めいた世界に
ずっと居続けた僕は錯覚していたんだね。
自分は《人間》になったと・・・


