私はどうしたらいい?リク。
小日向の気持ちには答えられないけど
これ以上、傷つけたくない。
目の前のサラサラとした
柔らかそうな髪をそっと撫でる。
見た目以上に柔らかい・・・
「ん……こ…こみ…ちゃん?」
「ごめ…起こしちゃった?」
そう訊ねた私に、
彼は首を横に振る。
「………あ!試、合…………っ」
勢いよく起き上がったリクは顔を歪ませた。
「痛いの?」
と、私が立ち上がった時。
足音と共にシャッ………っと
カーテンが開く音がした。
「どう?調子は。」
「だっ大丈夫です………」
「そう。ダメよ、ちゃんと睡眠とらないとね?」
保健室の先生は温かい笑顔でそう言うと
リクの肩をポンと叩く。
「ごめんなさい、先生。
もう大丈夫です。
試合に戻らないとっ…」


