突然。 彼の体が重しのように、 自分にのし掛かって。 私は、何度も名前を呼んだ。 「…………リク!」 肩を両手ぎゅっと掴んで 体を離し、顔を覗き込む。 目は閉じられ、少し開いた口。 それでも、綺麗な顔で。 ドキッと胸が高鳴った時、 聞こえたのは・・・ スースースー 穏やかなリクの寝息だった。 「遠藤さん!」