みんな心美ちゃんの所に行き、 集まる。 チームが一つにまとまっていって 1人1人が彼女に声を掛ける。 「凄いよ、心美ちゃんっ!」 僕は一番最後に 目の前の手をぎゅっと握って 興奮気味で言った。 僕のチームからのサーブで始まった 激しいラリー。 同じクラスだけど、 お互い悔いが残らないように 全力でプレーしている。 容赦なくスパイクが飛んでくるんだ。 みんな懸命にレシーブするけど なかなか心美ちゃんに返らなかったりで 相手コートに返すのがやっと。 あと、1点が取れない。