心美ちゃんは助走もつけずに ボールとタイミングを合わせ ジャンプする。 そして、 彼女が打ったボールは ラインギリギリまで伸びて。 体勢を崩しながら、 レシーブされたボールは 後方に弾かれていった。 わぁ!と周りの歓声が響き渡る。 26−25 マッチポイント。 体育館の熱気は今までにない 最高潮になった。 この場所全体が揺れている、 そんな感覚に陥ったんだ。 あと、1点。 あと1点で─────…