また恋をした、その時に。




緩いサーブを
前にいるヒカリちゃんが上手く
レシーブし、心美ちゃんのトスは
和田君へと上がった。


安定感がある和田君のプレーは
安心して見ていられるんだ。

彼のバックアタックは
気持ちいいくらいにビシっと決まり


直ぐ様、彼の元へ。

この状況では
和田君も緊張したようで
短くため息をついていた。


  「ナイススパイクだよ」


ハイタッチをすると、
お互いが笑顔になって
緊張も和らぐ。



25─25。