また恋をした、その時に。




   この声は

「具合が悪いみたいなんですけど…」



   リク………

保健室の入り口付近で立ち止まり
彼は目を潤ませながら、
先生に訴える…


さっきまでは元気そうだったのに
大丈夫かな?


「リク、具合悪いって…どうしたの?」

私はリクに歩みよる。


「いや、その………頭が痛いというか…」

何故かあちこみ見て
挙動不審のリク。



「2人とも同じクラスなの…?」

先生の問いかけに頷く私達。

「そうなの、じゃあ…向こうのベッドで横になってね…」


そして
私とリクは先生に促されながら
保健室の奥に足を進めた。