次の瞬間。 「ちょっ……と」 また私の手首は奪われ 保健室から死角になっている 階段横まで引っ張られる。 止まったと思いきや…… 私は彼に引き寄せられ 抱き締められたんだ。 「…………」 「中学の頃からいつでも見てる、心美のこと、好………」 小日向─────…?