体育館と校舎を繋ぐ渡り廊下を進み、
校内に入り、廊下を進む
突き当たった所が保健室───
右手には階段。
保健室前に着き、小日向が私の手首を離し、口を開く。
「ここからは1人で大丈夫?」
「うん、平気。でも…
別に大丈夫だったのに………」
なんて
ぶっきらぼうな言い方になってしまった。
可愛げない私。
「大丈夫なわけないだろ…
ちゃんと寝てなよ?」
そう言って彼は、私の肩をポンポンと優しく叩いた。
小日向は好い人。
「ありがと。私のこと見ててくれて。」
いつも私の事を見ててくれている気がする。
そして、こうやって助けてくれる。
陰で支えてくれる。
リクとは正反対なんだ。
「そんな事言うなよ…」


