何を考えながら時を過ごしていたのか憶えていなかった。 自分の机の前で呆然と立っていた私の意識を呼び戻したのは、熊君だった。 「里山?」 その声にビックリして私は振り返った。 「あ、熊君・・・ あれ、学ラン・・・?」